NEX-5Nにとりつけられているのは MINOLTA AF MACRO 50mm 1:3.5 のハーフマクロなんですが、レンズの話はまたそのうち掲載します。今日の主役はレンズとボディーの間に付いているアダプタ LA-EA2 なんです。ちょっとしたご縁があって暫くの間我が家に滞在することになりました。
アダプタは基本的には安い物しか使わない事にしているのですが、これは純正品で希望小売価格が38000円+税と言う私にとっては結構高価な物です。
ソニーの純正NEX用(αE用)アダプタの四兄弟(と言っても手元にあるのは三兄弟だけですが。)、左奥がLA-EA1、NEXに取り付けるとモータ内蔵レンズではAFが動作しますがボディー内のモータでAF動作をさせるタイプのレンズではMFで使うようになって仕舞います。希望小売価格は20000円+税でした。LA-EA1、LA-EA2共にAPS-C用なので現在は生産完了品になっています。右奥がLA-EA1と同等の機能でフルサイズにも対応しているLA-EA3です。LA-EA2のフルサイズ対応版のLA-EA4と言うアダプタも存在しますがまだ手に入れていません。
LA-EA2は何が特徴なのかと言うと、アダプタ本体にTranslusent Mirror Technologyと書かれているように良く見るとアダプターの中にハーフミラーが付いていて、最近のソニーのデジタル一眼レフと同様なAF動作をします。しかも、ボディー内蔵モーターと同様の機能も内蔵しているので古いタイプのαマウントレンズでモータを内蔵していないタイプでもAFが可能になります。
LA-EA1とLA-EA3は素抜けのアダプタなので問題無いのですが、LA-EA2は内部に異物が入るとミラーが壊れるのでリアーキャップに注意書きが印刷されています。LA-EA4も同様です。
LA-EA1にも良いところがあって、三脚座を外すと更に小型軽量になります。おなじMF用ですがフルサイズ対応のLA-EA3は三脚座が固定されていて外す事は出来ません。
αAマウントのレンズはFM専用のSTFとボディー内モータ駆動タイプのAFのSoft 100しか持っていません。しかもα99で使えば良いので取り敢えず非常用にMFで使えれば良いのでLA-EA1を購入した訳です。当時はαAとαEの安い変換アダプターも売られていませんでしたし。その後α7を購入してからも取り敢えずFMで使えれば良いのでLA-EA4では無くLA-EA3の方を購入しておきました。また、ハーフミラーがある分だけ丁度NDフィルターを付けた様に透過する光の量が減ってしまうので、それもLA-EA4を選ばなかった理由の一つです。最近は安価なアダプターもあるのですが、絞りをコントロールする機構が手動で使い難いのとExifに情報が残らないので純正品を使う事にしました。
正直な話を言えば、LA-EA2(LA-EA4)の実力を余り評価していなかったと言う事もあります。ボディー内モータでのAF、増してそれをアダプタに内蔵しているわけなのでそれ程高性能な訳では無いだろうと。メーカーは違いますがボディー内モータが強力なニコンのD3でさえレンズによってはイライラするようなAFのスピードですので。
さて、このLA-EA2をNEXに取り付けると(最新のα5000やα6000でも同じ様に使えます。)丁度デジタル一眼レフのα65と同等の機能になります。ディスプレーには見慣れたNEXのAFエリアでは無くα65と同様のAFエリアが現れますね。しかも、このAFの能力が結構凄いんです。どうせ大したこと無いだろうと思っていたら、ビシビシピントが合って驚きました。でもまあ、レンズの小さなマクロレンズだからキビキビと動くんだろうと思って、大きなレンズだと遅くなるんだろうなあ。そこで試にSoft 100を付けてみたんですが、これが予想に反してこのレンズでもビシビシピントが合います。しかも、レンズ内モータを搭載したレンズだと更にスピードが速くなるそうなんですが、残念ながら私は持っていないので試す事が出来ませんけれど。
物事、頭ごなしに決めつけないで実際に使ってみないといけないと反省した次第です。実際問題としてαAマウントのレンズも殆ど持っていませんしα99も有りますのでα7用にLA-EA4を手に入れるかどうかは微妙ですけれど。それにしても、暫くの間はLA-EA2とこのマクロレンズが手元にありますので色々と遊んでみようと思っています。