今日掲載のレンズは CANON LENS FD 28mm 1:3.5 です。キヤノンのレンズはキヤノン自身が確りした情報を提供しているので古レンズ好きとしては情報が得やすいので助かります。と言う事で手抜きをしてこのレンズの情報は一番下にまとめておきます。FDの28mmは全部で五種類ある様子で、一番明るい開放F値2のレンズが二種類、開放F値2.8のレンズ、そして開放F値3.5のレンズが二種類です。このレンズは1971年に発売された無印の3.5レンズですね。無印と書いたのは、FDレンズにはコーティングの種類によってレンズ銘にS.S.C、S.Cと記入されている物と全くの無記名、無印の物があります。S.S.Cはスーパー・スペクトラ・コーティングの略だそうです。ちなみにS.Cの方はスペクトラ・コーティングです。スーパーの方が多層膜、スーパー無し方は単層膜コーティングだそうですが、無印は全くのコーティング無しなのでしょうか。ちなみにNewFDタイプのレンズには全てのレンズにS.S.Cが施されているのでレンズ銘には特に記載されなくなった様子です。
FDレンズはNewFDやFL、Rレンズ等に比べても格好良くて好きなレンズです。α7にも良く似合うレンズだと思います。レンズ先端の金属リングとスピゴットマウント部分の梨地の銀色が何とも言えません。ですが、実際に使うとなると又別の話で、フィルターやフードを付けて仕舞えばあまり問題は無さそうですがこれだけピカピカ反射するものがレンズの先端にあるのはあまり良いとは言えませんね。気が付いた人もいるかも知れませんが今メインで使っているα7に付いているSONYのロゴも写り込みが生じないようにパーマセルで覆ってあります。またR、FL、FDと続くスピゴットマウントですが、マウント面が擦れる事が無いので狂いが生じ難いと言う長所等もありますが、やはり問題点も抱えています。小型のレンズならそれ程問題は無いのですが大型のレンズをボディーに取り付ける場合、本体を持つ手、レンズを支える手、スピゴットマウントを締め付ける手と合計三本の手が必要に成ります。ですので二本の手だけで大型のレンズを取り付けるのには一寸したコツと言うか慣れが必要になります。また、このスピゴットマウントにはロック機構が無いので油断しているとレンズが緩んでポロッと落下してしまう可能性もあります。ですのでキヤノンは最終的にはNewFDマウントでマウント自体の形状は変えずに構造を変えてロック機構のあるバヨネット式に似た形に改変しました。これにより二本の手だけでレンズを取り付ける事が出来るようになり、締め付け部分が緩んでレンズがポロッと落ちる事も無くなりました。スピゴットマウントに慣れていない人はこのレンズポロッに注意して下さい。大きなレンズだとボディーの方がポロッとなるかも知れません。
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