今日掲載のレンズは SIGMA-XQ MULTI-COATED 1:2.8 f=135mm SYSTEM FOCUEING です。この時代のレンズとしては結構がっりとしたボリュウムのあるレンズですね。マウントがCanon FDなので同時代の物だと思います。マウント交換式らしいのですが、確りとねじ止めされていて簡単には交換できない様子です。
鏡筒には距離以外にも金銀赤で情報が書かれています。絞り値の表示がF5.6とF8を境に白から緑に変わっていますが、これが後で重要な意味を持ってきます。
最短撮影距離が2m弱と一見あまり寄れないレンズですが、実はちょっとした仕掛けがあります。
レンズ先端部分に補助ヘリコイドが付いていて前玉部分を繰り出す事が出来ます。これにより最短撮影距離よりも更に寄れるようになり、最大倍率1:3までのマクロ撮影が可能になります。一寸したアイデアですね。同じような機構を持つレンズは同時代のマキノンや韓国メーカーのOEMでシアーズからも発売されているので、この時代の流行だったのかも知れません。