SONY α7に VOIGTRÄNDER COLOR-SKOPAR X 1:2.8/50 を取り付けて開放で最近接を撮影した結果です。最短撮影距離は約1mと長いですね。一般的に古いレンズは最短撮影距離が長めですが、デッケルマウントは構造が原因してか特に最短撮影距離の長いレンズが多いと思います。また、同じ銘柄のレンズでも製造時期によって最短撮影距離がちがう物があるレンズもあって、セプトン等は後期型の最短撮影距離の短い物の方が人気があり高価で売買されています。また、最近はアダプターにヘリコイドを内蔵した物あがあり、ライカMマウントのレンズ等はレンズ自体の最短撮影距離よりも更に寄って撮影することが可能になっています。ですが、残念ながら今のところデッケルマウントにはヘリコイド内蔵タイプは無い様子です。裏ワザとして、薄型のM42やL39のアダプターと変換リング、M42のヘリコイド等を組み合わせてレンズを装着することでレンズの繰り出し量を増やす方法があります。私も実際の撮影ではこの方法で最短撮影距離を短くしています。
最近接でも私の気に入った柔らかい良い描写をします。ただし、ボケに付いては一般撮影以上に注意が必要ですね。周辺部では口径蝕の影響で点光源の形も崩れてきますのであまり好ましく無い場合もあると思います。撮影時にはつい主役に夢中になってしまいますが、一寸だけ背景にも気を使った方が良い結果につながると思います。
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VOIGTRÄNDER COLOR-SKOPAR X 1:2.8/50 (3)
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