今日掲載のレンズは Tele Picon 1:5.6 f=180mm Piesker & Co Berlin です。このレンズを見つけた時に調べ時にはほとんど素性が分からず、唯一初期型のハッセルブラッドHasselblad 1000/1600F用のレンズが見つかりました。このレンズもスクリューマウントとの事だったので購入したんですが、手元に届いた物を見ると確かにスクリューマウントではあったのですが、初期型ハッセルとは全く違う物でした。
更に詳しく見ると、スクリューマウントの部分は交換する事が出来、それを外してやると新たにTマウントのスクリューが出てきました。そこで、手持ちのTマウントアダプターを取り付けてみました。
マウントの形状はTマウントなのですが、当然フランジバックは合っていません。試しに装着したものがニコンマウントだったので手持ちのニコンマウントの接写リングを取り付けてピントの合う範囲を確認したら、これが結構丁度良かったんです。レンズ本体、ニコン用Tマウントアダプター、PK-13接写リングの組み合わせで僅かにオーバーインフと言った状態でしょうか。
外観はアルミ鏡筒も状態が良く十三枚もある絞り羽でボケの形も期待が持てます。透過光で見る限りはレンズの状態は良く見えるのですが、レンズの面の状態を反射光で見ると最前面のレンズの内側のコーディングが荒れているのが分かります。この影響はどのような形で出てくるのでしょうか。