今日ご紹介するレンズは Rodenstock Imagon H:5.8 f=200mm、中判カメラ PENTAX 6x7 用のソフトフォーカスレンズです。
このレンズは外観が数種類ある様子で、手持ちの物はフォーカスリングのローレットの形が初期の6x7用レンズの頃の物ですが、後期のローレットの物、時代的には型番の表記が6x7から67に変わった頃のローレットの形の物も見た事があります。また、このレンズと外観は殆ど変らずに先端のレンズ部分がレンズシャッター付の250mmになっている物も見たことがあります。元は大判用のレンズなので色々と変種が作られたり改造されたりしたんだと思います。
最短撮影距離は2.5mなので200mmとしては一般的ですが、あまり寄れませんね。花のアップを撮るには接写リングやヘリコイドと組み合わせないと。
一番上にあるのが、レンズ単体。その下が4xのNDフィルターとレンズフード、下に見えるのがレンコン三枚です。レンコンは蓮根状態とただ単に中央に穴が開いている状態に切り替えが可能で、左から、蓮根H=5.8と穴H=7.7、蓮根H=7.7と穴H=9.5、蓮根H=9.5と単穴H=11.5になります。同じH値でも蓮根状態と単純な穴の状態の二種類が選べるので微妙に描写がちがってきます。また、開放まで入れると全部で七種類の描写が楽しめますし、蓮根状態からただの穴の状態になるまでは連続的に調整が可能なので、微妙な描写の調整も可能です。