今日掲載のレンズは CANON LENS FL 55mm 1:1.2 です。キヤノン博物館によるとFLマウントでF1.2の開放F値を持つレンズは初代の58mmと二代目のこの55mmの二本だそうです。58mmの方は構造上干渉して取り付けられないマウントアダプターが多いそうなので、この二代目の55mmを探した方が良さそうですね。とは言っても、中華製の安物アダプターならネジを一本緩めるか外してしまえば取り付けられるので、実用的には58mmでもそれほど問題はないのかも知れません。
最大絞りはF16、最短撮影距離は0.6m弱と一寸不満が残りますが、この時代としては標準的な値だと思います。幸いな事にフロントキャップと専用フード付きで手に入れる事が出来ました。代用品があるとはいえ、こういった小物は揃っていたほうが当時の気分が味わえて良いですね。後で探すと高く付いたりしますし。