白い方のカメラが2011年10月発売のNikon1 V1です。このカメラはニコンが満を持して発売したミラーレス一眼ですね。黒い方のカメラは2012年11月に発売のソニーNEX-6です。ほぼ一年の差がありますが、現在手持ちのカメラの中で撮像素子を除いて似たような仕様のカメラを並べてみました。白い色は膨張色なのでV1もかなり大きく見えますがNEX-6も大型のアイピースカップを装着していますのでその分大きく見えてしまいます。
こちらの方が大きさの違いが分かりやすいですね。NEX-6も液晶の上部を斜めにカットしたりして小型に見せるために苦労していますがV1の方は更に後端部分の色を黒くして多少でも小柄に見える様に苦労しています。
ただし、見た目だけ小柄に感じると事と実際に持った時に小さく感じる事は違いますし、また使い勝手としては小さ過ぎても使い辛いのでニコンとしてはこの大きさをベストとしたのだと思います。撮影枚数等を考慮したのでしょうかバッテリーのサイズも他の大きなカメラと同じ物を使っている事も撮像素子の大きさに対して大柄に成ってしまった原因でしょうか。発売当時はフルサイズの上級機種D800/Eと同じ物を使ってるので互換性があって便利との意見もありました。最近のNikon 1系の電池はサイズの小さな小型の物に変更されています。ボディーの小型化に関しては最近のD750では結構頑張っていますが、ニコンは昔から小型化が得意ではありませんね。
肝心の撮像素子の話ですが、このニコンV1は1インチサイズの撮像素子を使用しています。このサイズはレンズ交換式ではありませんが2012年 6月15日に初代が発売されたソニーのRX100シリーズ等でも採用されていますね。最近はこの1インチサイズや一寸大きめのM4/3サイズの撮像素子、キヤノンの場合は更に大きな1.5インチを採用した機種も有り、以前に比べて大型の撮像素子を使う事が高級コンパクトデジタルカメラの主流に成ろうとしています。
実際の撮像素子とそれが使われているカメラを並べて見ました。左から1インチ、M4/3、APS-C、フルサイズになります。フルサイズの撮像素子は実物が手に入らなかったので、実物大の写真になります。
周辺回路や基盤などが一緒に写っていますが、実際に撮像素子として機能する部分は中心部分の一寸色が変わっているところです。大雑把に言うとフルサイズの半分がAPS-C、その半分がM4/3、更にその半分が1インチの撮像素子になります。単純に撮像素子の大きさの比率から考えればV1本体の大きさはフルサイズであるソニーのα7の八分の一になっても良さそうですが使い勝手はもちろんですが、その他の事情でそうはなっていません。