今日ご紹介するレンズは MAMIYA-SEKOR SF C 1:4 f=145mm、中判カメラ MAMIYA 645 用のソフトフォーカスレンズです。
一寸面白いのはピントリングを手前に引くと約二段程度絞り込まれる機構が組み込まれています。ソフトフォーカスの状態ではピントが合わせにくいからなのかも知れません。
最短撮影距離は1.5m弱、レンズ先端にリングとカラフルな印が付いていて、これを使ってソフトフォーカスの強度を調整します。リングの回転はスムーズでクリック感はありません。カラフルな印は目安程度です。ソフトフォーカスの強度を変えると焦点位置が移動しするので再度ピントを合わせ直す必要があります。そうすると元の状態と微妙に画角が変わっています。レンズの実焦点距離がソフトフォーカスの度合いで変わってしまうのだと思います。一寸使い勝手が良くないですね。ソフトフォーカスレンズの場合、ソフトフォーカス化する方法によっては、一眼レフでは後ピンになってしまう傾向のレンズがありますが、このレンズが使っている方法では原理的に後ピンにはならないとの事で、その点は当時メリットだったんだと思います。
現在ミラーレスで使う分には像面でピント合わせを行うのであまり関係はありませんが。