フィルムカメラの時代には機材の進歩のスピードもそれ程早くは無かったんですが、デジタルの時代に成ってからは初級機では約一年、中上級機では二年でマイナーバージョンアップ、四年で新型の周期で更新されるようになりました。レンズもボディーほどではありませんがかなり早い周期で更新されるようになりました。そんな訳でお知り合いになった方の防湿庫からはみ出した機材が色々な理由で我が家に集まってきます。頂いた物から処分を依頼された物まで様々ですが、今回は使わなくなった機材の処分方法についてまとめてみます。
1)自分で使い潰す。
我が家にある実際に使っている一番古い機材は2000年発売のC-2100UZです。ブログに掲載する機材の撮影やオークションに出品する品物の撮影に現役で頑張っています。当時としては大きな撮像素子を使っている機種ですがそれでも小型の撮像しですので近接からマクロ域で撮影してもピントの合う範囲が広いので結構重宝しています。200万画素の機種ですが用途を限れば作品の撮影も行けるのでまだまだ使えます。古くなったデジタルカメラはなんだかの形で自分で使って使い潰すのが一番良いと思います。
先日たまたま同じ写真倶楽部の方が使っているカメラで何枚撮影したのか調べましたら、今までに15万枚程撮影されていました。プロ用途に分類されるカメラですので30万枚程度までは行けると思うのでまだまだ現役ですね。
2)差し上げる。
お子さん、お孫さん、親戚の方、お知り合いの方等に使わなくなった機材を差し上げるのも良い方法あと思います。お子さんやお孫さん、親戚の小さなお子さんなら新しい物を与えてぶつけたり壊したりしない様に注意深く使うのも良い経験、教育にもなるとは思いますが、そんなことを気にしないでガンガン写真を撮って写真を撮る喜び楽しみを知る機会にするのもそれはそれで良い経験、教育になると思います。
また、写真を始めようとしている親戚の方やお知り合いの方に入門用として差し上げるのも良いと思います。初級機が安くなったとはいえ、まだまだカメラは高い物ですので、三日坊主で終わって仕舞うかも知れない事のために新品を購入するのはどうかと思います。
他には写真倶楽部等に入っている人は、クラブの中でお互いに不要な機材を交換して見るのも良いかも知れません。古くなった機材とはいえ他の機種を使ってみるのは良い勉強に成ることがあります。また、クラブの中には一人か二人は私の様に古い機材が大好きな人がいます。そういう人に貰ってもらうのも良いと思います。もちろん有料で引き取ってもらう事も可能だと思いますが、古い物、保証が残っていない物だとお譲りした物がすぐに壊れたりとかすると人間関係のトラブルの元ですので、この場合は相手を選んだ方が良いとおもいます。
お譲りする場合は、買取店の価格よりも高く中古品の価格よりも安く、のお互いに利益がある金額を目安にしてはいかがでしょうか。
3)下取りに出す。
最近はあまり見なくなりましたが、「新しいカメラを買う時等にどんなカメラでも一万円で下取りします。」と言うような場合は下取りしてもらうのも一つの方法ですね。でも、この方法では良い状態のカメラを出してしまうと可也の損失に成る場合もあります。
ネット上のストアー限定ですが最近ソニーがRX100系の機種で最新のRX100M3を購入する時にそれ以前の機種RX100、RX100M2を下取りしてくれると言うキャンペーンをやっています。
4)中古の購入をしているお店で売る
最近はリサイクルショップがあちこちにありますのでそういう所で引き取ってもらうのも良いと思います。ですがカメラ専門ではないところでは非常に安い値段でしか引き取らない場合もありますので、出来れば買取をしているカメラ専門店に持っていく方が良いとおもいます。こういうお店で処分すれば人間関係等の後のめんどくささは無いのですが、それほど高価では引き取ってはもらえませんね。
また、大手の買い取り店では買取値段の検索が出来ますし、梱包して送るだけで査定金額を連絡してくれますので比較的楽な処分不法だと思います。
5)オークションの代行会社に依頼する
比較的高価で処分出来る方法としてはオークションで処分するのが良いと思います。でも自分でオークションに出品するのは面倒ですね。そういう時には代行会社に依頼するのも一つの方法です。会社によってシステムは色々ですが、処分したい品物を送付するだけですべてのオークションにかかわる作業をやってもらえます。全部お任せから、この品もは幾ら以上で売りたい等細かい注文にも対応してくれる会社もあります。手数料は落札された金額にもよりますがだいたい落札金額の30%程度が目安ですね。
6)自分でオークションで処分をする。
一番良い条件で処分出来るのが自分でオークションに出品する方法です。ヤフーの場合は、プレミアム会員の会費(380円/月税別)と落札金額の5.6%が手数料として徴収されますが代行出品の30%よりは遥かに少ないですね。ただし、下記の様な作業が必要になりますので、慣れるまでは大変です。でも、こういう事が面白い楽しいと思える人には趣味と実益の一石二鳥ですね。以下作業の手順です。
6-0 まずヤフーのプレミアム会員に登録します。試しにやってみたい時には、時々キャンペーンで一般会員でも出品出来る時がありますのでそれを利用するのも良いかも知れません。また、確かプレミアム会員でなくても入札は出来たと思いますが、入札が出来ないカテゴリや入札出来る上限金額があったと思いました。
6-1 品物を準備します。まれに手渡しが可能な場合もありますが、落札された時に慌て無い様に発送用の箱は準備しておきましょう。発送時のサイズ等を明確にしておくと入札する人も送料が分かるので落札される可能性が高くなります。
6-2 動作確認や汚れ、スレ等問題点を確認します。問題があっても明確に説明してあれば後で問題に成ることは殆どないでしょう。次にセットに成っている物なら欠品が無いかどうか等を確認します。カメラならバッテリーやストラップ、取扱い説明書、ケーブル、付属のCD等です。本来何が付いているのか分からない場合は取扱い説明書に付属品が書かれていますのでそれをみて確認します。みすごしがちなのがアイピースカップやターミナルやシューカバーの欠品ですね。バッテリーの持ち等も確認しておくと良いと思います。以上をまとめて説明分を作ります。説明分には対応出来る発送方法や送金方法等を書いておくと良いと思います。出品時に書いても良いのですが事前に作っておくほうが作業の流れがスムーズです。他の人の出品物を参考にしてもよいですね。簡単にしか説明していない人から確りと説明している人まで色々です。
6-3 出品物の写真を撮ります。私の場合は出来るだけスレや傷等欠点が分かるように撮影しています。もちろんそうすれば入札数も減りますし値段も上がりませんが後々のトラブルも避けられます。他の出品者の中には、欠点が分からない様に撮影したりごまかしたりしている人もいますが、落札された後で揉める事も多い様子です。お勧めはしませんが、そこまでしても高値で売りたい人はどうぞ。写真の大きさはファイルの容量で制限されていますが、ほぼ640x480程度のJpeg画像なら問題有りません。基本は三枚掲載できますので、全体と細部、残りの一枚で問題が有る所等使い分けると良いと思います。
6-4 説明文と写真が揃ったらいよいよ出品です。出品物のカテゴリーを選びます。最初のうちは一寸分かり難いですが、同じ品物や似た様な品物が出品されていますので、そういう品物を探してカテゴリーを決めましょう。当然ですが、たとえばデジタル一眼レフをコンパクトカメラのカテゴリーに出品すれば、落札される可能性も値段が上がる可能性も低くなります。
次に値段の設定ですが、慣れるまではそれ程高価な物ではなくて低額な物を出品して見て希望価格より多少低めに設定しておくのが良いと思います。ヤフーの場合、今まで同じ品物が過去幾らで位で落札されていたのか、今現在幾ら位で出品されているのかを検索することが出来ます。安い値段で出品すると注目度が上がって沢山の人が入札に参加して思わぬ高値が付いたり、今までの落札価格に近い値段で出品すると注目度が上がらずに結局そのままの値段で落札されてしまったりと色々ですので慣れてきたら作戦を立てましょう。自動的に再出品したり、再出品毎に出品する値段を下げる様に設定したりなど、最近は機能も充実してきていますので、初めて出品する時は説明をよく読んで設定しましょう。設定が終わったら確認画面を見て出品です。
6-5 出品作業が終わりましたら、オークションの画面から出品中を見てみましょう。出品した品物に興味を持ってウオッチリストに入れている人の数、入札数、オークション終了までの残り時間等が分かります。また、出品物の画面を見ると興味を持ってアクセスした人の数等も分かります。出品期間中には質問をされる場合もありますので、出来たら一日に一回程度は確認して出来るだけ質問には迅速に答えましょう。
6-6-1 終了時間までに入札者がいないと落札されずに終了します。落札されなかった場合は簡単に再出品が出来ます。その際には、タイトルを検索されやすい物にする、値段を下げてみる等工夫をすると落札される可能性が上がります。自動再出品やその際に自動的に値段を下げる機能も有りますが、なれるまでは手動でやった方が良いと思います。
6-6-2 終了時間までに誰かが入札を行うと一番高値の人が落札してくれます。オークションの自動延長を設定していると最初に設定した時間よりも終了が遅れる場合があります。落札者がいる場合は出来るだけ早く取引連絡を通して取引条件を連絡しましょう。内容は自分の住所氏名連絡先の電話番号ですが、送料が決まっている場合は送金先の口座番号まで最初に連絡してくる人もいます。
6-6-3 相手の方と連絡が取れたら、入金を確認して品物の梱包と発送、ヤフーオークション上で相手の方の評価等をして終わりです。送った品物に問題が無ければ相手の方も評価をしてくれます。システム利用料はプレミアム会員の会費と一緒に引き落とされます。
6-7 世の中に変わった人がいる様にオークションの世界にも変わった人がいます。ノークレームノーリターンのジャンク品に、XXが壊れているとクレームをつけてきて返品を要求してくる人もいます。即決価格で落札して、それから自分の欲しい物とは違っていたと気が付いていきなり悪いの評価を付けてキャンセルしてくる人もいます。今まで10年以上もネット上で取引をしてきましたが稀にそういった嫌な思いをする事も有りました。しかし、ほとんどの人は良い人なので何か問題が起きてもこちらが誠意をもって対応していれば何とか解決が出来ます。
機材の処分方法は色々と有りますが、私が実際にやっている方法や他の方にアドバイスしている方法をまとめてみました。何かのお役にたてるでしょうか。