最近ご縁があって我が家にやってきたレンズ Nikon 80-200mm f/2.8 AF-D NIKKOR ED (New) です。オークションやお店に居るのに無理やりご縁を作って仕舞うのは毎度の事なんですが、このレンズはいただき物です。奥に写っているのは Nikon 80-200mm f/2.8 AF です。ちなみに奥のレンズですが、すでにご紹介したと思っていたんですがまだだったんですね。
ニコンの80-200mmのズームレンズは初代の80-200/4.5 初期のレンズでさえ からずっと銘レンズと言われています。その後正真正銘の銘玉 80-200/4や 初期のレンズでさえ 、隠れた銘玉 E 70-210/4 阿部さんの親戚を 等も発売されました。1982年に マニュアルフォーカスの 80-200mm f/2.8 AI-s が開放F値2.8の初代として発売されました。その後1988年にAF化されたレンズとして後ろのレンズが発売されています。更に1993年多少の塗装の変更とフードがねじ込みからバヨネットに変更された程度で外観は殆ど同じ形の Dタイプの 80-200mm f/2.8 AF-D が後に続いています。
上の写真の名板を見ていただきたいのですが一寸変ですね。Nikon 80-200mm f/2.8 AF-D NIKKOR ED と書かれていますが、後ろのレンズとは似ても似つかない形状をしています。この辺がニコンのややこしいところで、今まで一緒だったピントリングとフォーカスリングを其々独立させ、フォーカススピードを改善し、更に固定式の三脚座も装着して外観がかなり異なったレンズを1997年に発売したんですがレンズに書かれている名前は前の物と全く同じなんです。ですからこのレンズを語る場合は前のレンズと区別するために(New) としています。現在のカタログにも(New) と記載されていますね。
このレンズの後には、Nikon 80-200mm f/2.8 AF-S、Nikon 70-200mm f/2.8 VR、そして現行品の Nikon 70-200mm VR II AF-S G ED NIKKOR、また小型軽量のために開放F値が4のシリーズが復活した Nikon 70-200mm f/4 G FX VR ED AF-S NIKKOR が順次発売されています。ですから当然このレンズはとうの昔にディスコンになってるのが当たり前と考えられるんですが、なぜか今でも現行品としてカタログに載り販売されています。1997年の発売以来長期間生産されつづけているのでこのシリーズ最高の累計28万本以上も生産されています。
ニコンのレンズの場合計測器等に使われる事が多いのでその関係なのでしょうか。電子化されている部分が少ないので壊れにくいので採用されるのでしょうか。未だにマニュアルフォーカスのAi-Sタイプのレンズやこのレンズと同じDタイプのレンズを生産し続けていますね。
最近のAF-Sレンズには及ばないものの初代AFレンズより格段にフォーカススピードが上がっていますので使うのが楽しみなレンズです。ただし、露光間ズーム等はフォーカスリングとピントリングが一体の旧型レンズの方が使い易そうな気もします。レンズを減らそうと努力しているんですがこのレンズは当分併用して様子を見ないといけませんね。