α99にCarl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180を取り付けてF8まで絞り込んで遠景から中景、近景を撮影した結果です。開放で出ていた微妙なフレアーの様な物も少なくなっていますが、完全には取り切れていない様子です。そういった物を残すことで独自の味を表現しているのでしょうか。現代のオリンパスのレンズを透明な水の様だとした評価をどこかで見た記憶がありますが、このレンズは芳醇な白ワインと言ったところでですかね。
Carl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180 (2)
Carl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180 (3)
α99にCarl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180を取り付けて開放で最近接を撮影した結果です。これだけの重さのレンズを光がまわらない状態最でマクロ的に使うのは至難の業ですね。フィルム時代の感度でしたら私には不可能でした。気を付けないと二線ボケを生じてしまうのは美しいボケに成るように注意して設計されたSTFでも起きる事なので仕方が有りませんが、ボケの崩れ方はおおむね良好ですね。むしろ他のレンズに比べても美しいボケ方だと思います。枚数の多い真円しぼりが原因なのでしょうか。このレンズで花の写真を撮り続けていらっやる方が居る事がうなずけます。
Carl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180 (4)
α99にCarl Zeiss Jena Sonnar 2.8/180を取り付けてF8まで絞り込んで最近接を撮影した結果です。絞り込んでいくことでボケの崩れ方が変わってきますので背景との距離を見ながら二線ボケが目立たないような絞りを見つけないといけないですね。基本的には嫌みのない素直なボケ方なのでそれほと神経質に成る必要はないと思います。
ISCONAR 1:4/100 ISCO-GOTTINGEN
今日掲載のレンズPentax SVに取り付けられているのは ISCONAR 1:4/100 ISCO-GOTTINGEN です。ISCOのレンズは以前 ISCO-GOTTINGEN WESTANAR 1:4.5/150 をご紹介しています。
焦点距離の割に明るさもF4と控えめなためにご覧のように小型のレンズに成っています。重さも172gと軽量ですね。手持ちのレンズでは珍しく直進ヘリコイドではないのでフォーカスを合わせようとリングを回すとレンズ先端が回転してしまいます。PLフィルター等を取り付けた時には撮影の手順を間違えないようにしないと折角のフィルターワークが台無しに成ってしまいます。
ISCONAR 1:4/100 ISCO-GOTTINGEN (1)
α99にISCONAR 1:4/100 ISCO-GOTTINGENを取り付けて開放で遠景から中景、近景を撮影した結果です。開放F4と比較的暗いレンズですので開放でもある程度はカリッとするのかと思っていましたが、一寸甘い考えでした。残念ながらと言う訳では有りませんが、私の好みの柔らかい描写ですね。三番目の作例、何時もの御嬢さんもこういう描写なら喜んでいるかも知れません。ISCOのレンズはわざわざ探して使うようなレンズではありませんが面白いレンズだと思います。
TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN
今日掲載のレンズPentax SVに取り付けられているのは TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN です。ISCOのレンズは以前 ISCONAR 1:4/100 ISCO-GÖTTINGEN や ISCO-GOTTINGEN WESTANAR 1:4.5/150 等を取り上げていいます。ほかにもWASTAGON 1:2/50等も持っていましたが標準レンズはあまり使っていません。
事前に絞りを絞り込む力をレンズ内のバネにチャージしておくタイプのレンズで絞りリングの脇のボディー側のノブでチャージと絞りの開放を行います。距離指標の赤が格好良いレンズですね。正直この外見に惚れて購入したんですがどんな写りをするのでしょうか。
TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN (1)
α99にTELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGENを取り付けて開放で遠景から中景、近景を撮影した結果です。このレンズも他のISCOのレンズと同様に開放では優しい柔らかいうつりになりますね。微妙に出ているフレアーが影響しているんでしょうか。その影響でしょうか開放では多少コントラストが低い気がしますが、必要にして十分な解像感があります。五枚目の作例を見ると僅かですが糸巻型の歪が有る様子です。
TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN (2)
α99にTELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGENを取り付けてF8まで絞り込んで遠景から中景、近景を撮影した結果です。絞り込むと微妙なフレアーも消えて全体のコントラストも上がり締まった感じになります。画面の中に白い物が有る場合、特に四番目の作例の様にそれが主役になる場合は開放の柔らかさよりも絞り込んでフレアーを消した方が良い結果になると思います。
TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN (3)
α99にTELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGENを取り付けて開放で最近接を撮影した結果です。最短撮影距離が比較的長いレンズなのであまり寄れません。基本的には素直な柔らかい描写のレンズだと思いますが、背景に注意していないとざわついてしまいますね。二線ボケの傾向も有りそうです。
TELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGEN (4)
α99にTELE-WESTANAR 1:3.5/135 ISCO-GOTTINGENを取り付けてF8まで絞り込んで最近接を撮影した結果です。背景のざわざわした感じも消えて二線ボケも解消コントラストも向上しています。ほぼ真円と言ってよい絞りの形も背景のボケの良さに貢献していると思います。あまり寄れない事を除けば近接での撮影も好ましい結果でした。
手持ちの機材1 APS-C
今年はAPS-Cのボディーの更新が一気に進みました。ソニーの600万画素CCDを使ったボディーが出す色が好きだったのでずーっと使い続けていたのですが、流石に10年近く前の機種だと色々と不具合とか不都合とかが起きてきました。と言う様な訳でAPS-Cの機材を色々と悩みながら更新していたのですが、結局今の所写真の五台に落ち着きました。とは言っても最新型の物ではありませんが。
NEX-5Nは2011年9月の発売ですので二年前の機種ですね。それでも最新型のNEX-5系よりも一寸だけ画質が良かったりします。画素数も変わりません。使いやすい機種ですし、中古市場でもかなり安く手に入れる事が出来ますね。本当は二台で十分だったのですがEVFを手に入れる過程で色々とあって三台になって仕舞いました。
NEX-6の方は現行機種ですが2012年11月の発売なのでNEX-7と同様にそろそろモデルチェンジが噂されています。EVFが内臓されているのでその点は便利なんですが、NEX-5Nの外付EVFはボディーから出っ張るので持ち運びの時は邪魔ではあるんですが角度を変える事が可能で低い位置での撮影では便利に使えます。それで撮影対象によってどちらを持ち出すかを決めています。古レンズを使った場合のピント合わせのための画像の拡大の操作方法(ボタンの位置)がNEX-5NよりはNEX-6の方が使いよい位置に成った事も重要ですね。
写真左下の様にSPEED-BOOSTERを取り付ければ擬似フルサイズとしても使えるので便利ですね。基本的には50mm〜200mm程度の焦点距離しか使わないのですが、どうも50mm〜60mmのレンズとは相性が良くない様子なので、APS-Cに取り付けて換算画角75mm〜90mmとして使えるので、その点でも今後も重宝すると思います。
APS-Cの機材は当面の間はこの五台を使い潰す積りで、今まで使ってきたD70やist Dの様にあと5〜10年は使っていきたいと思っています。
手持ちの機材2 マイクロ4/3
2012年の〆は新たに導入したシステムで。
今年の1月4日に掲載した 今年のラインナップは にはマイクロ4/3の機種としてDMC-GF3が写っていましたが、結局使い勝手の問題からEVF付のボディーが欲しいと言う事になりOM-D E-M5に変わりました。レンズも入れ替えてM.ZUIKOで四本揃えています。マウントアダプターを使えば手持ちのレンズが使えるのですが換算焦点距離が二倍に成って仕舞うので今の所はこのままで行こうと考えています。本体はもちろん標準ズームとマクロが防塵防滴仕様なので過酷な条件でも便利に使えそうです。とは言っても本人が怠け者なので過酷な条件では使ったことは無いのですが。
左側の二本にニコンのキャップが付いているのは標準レンズを含めて三本のフィルター径をアダプターで変換して統一しフィルターやフードを複数種類の径で持ち歩かなくても良い様にしたためです。昔はメーカー毎に52mmとか55mm、58mm等主要レンズは統一されてたんですが。
マイクロ4/3は小型軽量で使い勝手も良いのですが、ボディーをもう一台増やそうかそれともAPS-Cに統合してやめて仕舞おうかと全く矛盾する二つの方向を毎日のように行き来しています。
それでは皆様良いお年を。
手持ちの機材3 Full-Size
あけましておめでとうございます。
今年も相変わらずの調子で続けますので、宜しかったら時々覗きに来てください。
フルサイズは手持ちの一眼では五年を超えたD3が未だに現役ですがD800の後継機が今年は出そうなのでそろそろ買い替えか買い増しかと考えています。しかし、こればっかりは後継機の性能と言うか使い勝手次第ですかね。
αAマウントはα99だけで十分です。このボディーで使いたいレンズもSTFとSoft 100だけですから。一応多少のアダプターは有るので中判用等の大きなレンズはこのボディーで使う予定ですが、M42等のレンズは軽い物はα7で使う方向で考えています。
α7は今の所専用のFEレンズの購入の予定はありません。35mmも55mmも評判は良さそうなのですが両方とも自分とはあまり相性の良くない焦点距離なので。手持ちの他社マウントの古レンズ専用になりますね。出来たらもう一台ボディーが欲しい所なので、そのうち値段が下がって来たら購入してしまうかも知れません。D70や*ist Dを購入した時とボディーの値段はほとんど変わりませんから。
今年も色々と新しいカメラやレンズが発売されるでしょうから、年末にはどのようなシステムに代わっているか今から楽しみです。
手持ちの機材4 その他のデジカメ
発売後十三年を経過したC-2100UZですが相変わらず現役です。とは言っても最近は専らブログに掲載する機材撮影専用ですが。もっと使ってやらなくてはとは思っているのですが、端子電圧が高い電池を必要とする様子で最新のエネループを使っても電池持ちが悪いのと手持ちのメディアでは撮影可能枚数が少ないのがネックになっていて最近は持ち出そうと言う気持ちが起きません。でもA4で綺麗に印刷出来る画質が常に必要とされる訳ではないので200万画素は行事の記録等に丁度良いと思います。本体の機能もインプルで使いやすいので本当はもっと使ってやりたいのですが。この機種を買い換えるとしたら現在ならソニーのRX10に成ると思いますが、当分その必要は無いでしょう。マイクロ4/3用に高倍率ズームを買い足すのでも良いかも知れませんね。流石に今更この機種を買い増す積りはないのですが、それでも手持ちの三台が壊れるまでは使い続けようと思っています。
コンデジのEX-Z75もそろそろ七年を経過する機種ですが記録用としてちょこっと持ち出すのには小型で便利ですね。これも買い換えるとすればソニーRX100系かニコンのP330系辺りになるとは思います。記録用途にGPSが付いている機種が欲しいとは思っているのですが、コンデジにはα99の様にGPSアシストデータが本体に簡単で転送出来て、ある程度画質が良い機種が無いのが残念です。
そんな訳で、この二機種は当分買い換えないで良いと思っています。
α7のミニマムシステム
昨年の大晦日に掲載したのはマイクロ4/3のミニマムシステムですが、今日掲載のシステムはα7のフルサイズでのミニマムシステムです。マイクロ4/3では二本のズームレンズで換算24mmから300mmまでと換算120mmのマクロレンズと換算90mmのポートレート用レンズで構成していますが、フルサイズ用はレンジファインダーライカ用の単焦点で構成しています。
25mm、40mm、75mm、90mm、135mmの五本ですが実際に持ち出す時は撮影目的とその時の気分で三本の望遠レンズの内の一本だけを選んで、25mm、40mm、望遠レンズの三本の組み合わせにしようと思っています。もちろん余裕がある時は全部持ち出しますし、何か適当なマクロレンズをもう一本組み合わせたりしたいと考えています。更にもう一本ソフトフォーカスレンズも持っていければ最高ですね。しかし、マクロやソフトフォーカスは一眼レフ用のレンズなので、どうしても大きく重くなってしまいます。
女性写真家の米美知子さんは15kgの撮影機材を背負って出かける事も有るそうですが、私にもそんな体力が欲しいですね。でも無い物ねだりをしても仕方がないので、自分なりに荷物の減量に励んでいます。
実際にはまだこのシステムで運用した事は無いんです。そのうちご紹介する予定ですが、25mmにはα7と組み合わせると色々と問題が有る事も分かっていますし、他のレンズもまだα7では実戦で使った事は有りません。ニコンの135mmに至っては全く使った事が無い状態です。そんな訳で現状は頭の中で考えただけなので実際に運用して見てから問題のある部分は修正していかないといけないと、と思っています。
それでもこの状態で約2kgと(75mmにはEマウント用のアダプターが付いていません。)非常に軽いシステムに成っています。軽いボディーと軽いライカ用レンズの組み合わせは私には最高のシステム(に成る予定)です。
AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50
今日掲載のレンズα7に取り付けられているのは AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50 です。掲載してある写真のアダプターは試行錯誤している途中の物で最終的にはαAマウント用レンズのアダプターを土台にした物になりました。
このレンズは以前に紹介した 鉄とガラスの塊は と同様のアグファの一眼レフ用レンズとしては後期型、 AGFA COLOR-TELINEAR 1:4/135 でご紹介したレンズは前期型になります。後期型では距離目盛周辺特に被写界深度の所がすっきりした形に変わっています。個人的には旧型の方が格好良いとは思いますが。いずれにしろこの時代のレンズは金属とガラスの塊と言った感じで見ているだけでうっとりします。
AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50 (1)
α7にAGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50を取り付けて開放で遠景から中景、近景を撮影した結果です。開放ではピントの芯は確りとあるのですが、可也大目にでるフレアーの影響で優しい描写になっています。二枚目のツリーの写真では点光源の周りに見事に色の輪がまとわりついています。その影響でコントラストも多少は落ちている様子です。三枚目では逆光にも弱い事が分かりますね。しかし、嫌な感じの描写かと言われるとそんなことは決しってありません。今回はフルサイズでテストしていますが、実際に使う時にはAPS-Cに取り付けて中心部だけ使うつもりですが、それでも柔らかい描写は変わらないとおもうので積極的に開けて使いたいレンズだと思います。
AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50 (2)
α7にAGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50を取り付けてF8まで絞り込んで遠景から中景、近景を撮影した結果です。絞り込めばフレアーも殆ど消えて全体のコントラストも上がります。僅かに残っているフレアーの影響でしょうか、まだ柔らかい感じも残っていますね。
AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50 (3)
α7にAGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50を取り付けて開放で最近接を撮影した結果です。最短撮影距離が1.2mと長いレンズなのであまり寄れません。EマウントにはAPS-C対応の接写リングは有るのですが、まだフルサイズ用の物は有りません。実は一寸いい加減な物で長さを調節するとレンズの取り付け方向が出鱈目に成って仕舞うような物なら有るんですが、どこかが確りした物を作るまで待つしかありませんね。FE対応のアダプターも各社が急いで対応しているところなので暫く時間がかかると思います。
レンズの方ですが、基本的には素直な柔らかい描写のレンズですので一番目や二番目の作例の様な物の撮影に向いていると思います。僅かですが二線ボケの傾向も有るので三番目の作例の様に背景に注意していないとざわついてしまいますね。四番目と五番目の作例の様に周辺部では口径蝕の影響も出てきています。
AGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50 (4)
α7にAGFA COLOR-SOLINAR 1:2.8/50を取り付けてF8まで絞り込んで最近接を撮影した結果です。一枚目と二枚目の作例は絞り込んだ方が良いのか開放の柔らかい描写が良いのかは好みのわかれるところですね。三枚目は開放時の背景のざわざわした感じが絞り込んで消えています。四枚目と五枚目では点光源が絞りの形の五角形に成っているのがハッキリと分かります。このレンズは私好みの描写をするレンズなのでAPS-Cで中望遠として使って行こうと考えています。